一昨日の暑さがうそのようだ。
そんな夜にグラスを傾けながら聞きたいのがビル・エヴァンスである。

私が聴いたCDも、アナログのマスターテープからサンプリングされたもので、需要は多いのかもしれない。
当時の録音技術の制約から、ダイナミックレンジの狭さや歪みが多いなど、オーディオ的には残念な面はあるが、それを補って余りあるほどの心に響く音楽性の高さを感じさせる一枚となっている。
生で聞くのが叶わぬ夢ならば、部屋ごとチューニングを施したピュアオーディオに浸りたいと思うのだが、それもまた、はかない夢である。
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